赤ちゃんや乳幼児など、「お子さんのスキンケア」に関する問い合わせを多くいただきます。
「赤ちゃんなのに保湿は必要?」
「顔だけの保湿で大丈夫?」などです。
そこで、赤ちゃんから乳幼児までのお子さまのスキンケアについてお話いたします。
なぜスキンケアが必要なのか?そしてどんなケアを行えばいいのか?
誰でもカンタンにわかり、実践できる内容ですよ。
赤ちゃんに保湿が必要な3つの理由
皮膚が薄いため、うるおいが保持できない
赤ちゃんの肌は、「大人の厚みの半分」だといわれるほど薄いため、うるおいが保持できません。
皮膚の厚さは、バリア機能の厚さと同義。
バリア機能とは、表皮にある「角質層」が肌(体)から水分が蒸発するのを防ぎつつ、細菌や化学物質など外界の異物が肌に侵入を防ぐ機能のことです。
これが薄いということは、どこか一部分が、というわけではなく全身のバリア機能が弱くなりがちだということです。
大人の「目の周りの皮膚」が、ちょうど同じぐらいかもしれません。
こう聞くと、「皮膚が薄いから保湿が必要」なのもわかりますね。
ですから赤ちゃんには顔はもちろん、全身の保湿ケアが必要です。
うるおいのある肌は、肌トラブルを回避できる
2014年に国立成育医療研究センターが発表した研究結果によると、「新生児期から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率が3割減少した」ことがわかりました。
2014年に、当院から世界で初めて有効なアレルギー疾患の発症予防法が研究成果として発表されました。成育出生コホート研究におけるランダム化臨床研究介入試験で、新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することが分かりました。
「世界初・アレルギー疾患の発症予防法を発見」/国立研究開発法人 国立成育医療研究センター発表
「新生児期から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の発症率が3割減少した」と、国立成育医療研究センターが発表したのです。
この研究発表により、肌が弱い赤ちゃんでも保湿ケアをすることで、肌トラブルを回避できる確率がぐんと上がることがわかりました。
これまでは「赤ちゃんには保湿クリームはいらない」「余計なものは塗らないほうがいい」という考え方が根強くありました。
だから、「こんなにキレイな肌なのに、本当に保湿が必要なのかな」と、赤ちゃんへの保湿に疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
健康な肌の赤ちゃんだと保湿の必要性がないのは事実です。
でも、赤ちゃんの肌は新陳代謝が早いため、乾燥していることや肌荒れがわかりにくく、ぱっと見では判別できません。
ですから、予防の意味も込めて、赤ちゃんの頃からの保湿ケアをおすすめします。
1日2回の保湿で、バリア機能が回復する
皮膚科医や薬剤師が行った研究でも、「保湿クリームの塗布は1回より2回のほうが皮膚のバリア機能がよくなる」という結果が出ています。
「1日1回よりも2回の保湿剤塗布でより保湿効果が高く、塗布開始から1週間ほどで肌の水分量に差が出てくること、塗布量に応じて保湿効果が高くなることが報告されている。」
引用:日皮会誌 2012;122:39
カサカサしていたり、あせもができているなどとくに調子の悪い肌の時には、朝・入浴後・夜寝る前の3回にするのがおすすめです。
回数が多いほうがうるおいの回復は早いです。
だから、使用量よりも、使用回数を増やすほうが効果的です。
赤ちゃんの肌には、朝晩2回の保湿クリームを塗ることを目指したいです。
スキンケアの大切さ
皮膚炎やアトピー性皮膚炎の肌に推奨される『スキンケア』は、このように定義されています。
スキンケアとは、皮膚を洗って皮膚についたアレルゲン・汗・皮膚にかゆみを与える黄色ブドウ球菌などの刺激物を落として清潔にし、ステロイド外用薬や保湿薬などを塗ることです。
「小児皮膚炎ハンドブックより」独立行政法人 環境再生保全機構発行
『洗う』ことと『保湿』を行うことが、スキンケアです。
世の中には多くの保湿方法がありますが、正しい保湿による成果は、「肌の水分をしっかりと維持し続けること」です。
化粧水やクリームを塗って、はい終わり。
ではありません。
新生児期や乳児の赤ちゃんは、新陳代謝がよく、キメも整っているために、うるおっているように見えますが、実はそうではありません。
皮脂分泌がほとんどなく、うるおいを保持しにくい状態です。
だから、「24時間ずっと潤った状態を、化粧品でつくる」ことが、正しい保湿です。
願わくば、乾燥するたびに、保湿化粧品を塗ってあげてください。
手前味噌ですが、アースケアのアクアテクトゲルは、ゲル状で摩擦も起きずに、これ1つで保湿が行えます。
全身の保湿にもさっと塗るだけでOKなので、新生児期の赤ちゃんにもお使いいただきやすいのが特長です。
「肌に合う保湿化粧品が無い」という方は、ぜひ一度ご検討くださいね。
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お父さまお母さまは、お子さまのケアを優先し、どうしてもご自身のことは後回しになりがちです。
どうかお子様のスキンケアと一緒に、ご自身の顔や体の保湿を行い、ご家族皆さまで大切に肌をはぐくんでくださいね。
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