今回は、美白ブームに踊ったというと語弊があるかもしれませんが、美白ブームとご自身のスキンケアに興味がでてきた時期が重なった方へのインタビューです。
肌が白いことが正義……そういう美白ブームは確かに存在しました。
では、何があったのでしょうか?
○インタビューした相手 Aさん(30歳)
美白を目指した学生時代
Aさんは現在30歳。
美白ブームと、ご自身がスキンケアやメイクに興味を持ち始めた時期が重なっているといいます。
肝心のAさんの肌色は、とても色白というわけでもなく、かといって色黒というわけでもなく。
そんなAさん。
学生時代には「美白になりたい!」と考え、とにかく美白製品を使いまくるという青春時代を送ったのでした。
色は白くなりましたか?
自分ではっきり感じられるほどの変化はなく……
薬事法の範囲内でスキンケア製品は作られますから、本当に白くなったら逆に困るかもですよ……^^;
デパコスなら白くなれると思ったら
時は過ぎ、20代なかばを超えたAさん。
ついに、デパートコスメ(デパコス)の美白製品に手を出しました。
使用感がとてもいいんです。
絶対白くなるなって期待しちゃいました。
においもいいですし、使い心地いいのですよね。
しかし、明らかに変化は見られず……
それでも、使用感がいいので、しばらくは使い続けていました。
そんなある日のこと、頬や目の周りがかゆくなり、赤みがでて、プツプツもできはじめたのでした。
顔をポリポリかいちゃうんです。
そうしたら、スキンケアアイテムがしみるようになっちゃって。
せっかく使用感のいいものをみつけたのに……
しばらく様子をみても、落ち着かなかったので、Aさんは皮膚科に行きました。
肌が炎症を起こしているとのことでした。
その日から、皮膚科でもらったクリームと塗り薬だけを使う日々が続きました。
定期的に皮膚科を受診し、しばらくすると肌の調子も落ち着いたのです。
敏感肌向けのスキンケアにチェンジ
皮膚科のお医者さんから、医薬部外品のスキンケアを紹介してもらって、使ってみることとしました。
とろっとして、しっとりする使用感でした。
センシティブディープモイストローション、センシティブモイストバリアミルクという製品です。
最初は、肌なじみがよくなくて、“肌に入る感じ“がなかったのですが、使い続けるとスーッと馴染んでいきました。
肌のかゆみや赤みも気にならず、プツプツもでなくなりました。
肌の赤みがおさまってくれて、整った感じがありました。
そして、嬉しい変化が。
なんとなく透明感がでてきたんです。
とのこと。
自分自身が感じているだけでなく、周りからも「色が白くなったね」といわれるようになったそう。
嬉しかったです。
いろいろな変化があるでしょうね。
もしかしたら20代半ばで活動量が減り、紫外線に当たらなくなったのかもだし、ちょっとお肌に気をつけるようになったのかもしれないし、生活面の変化もあったかもしれないです。
それはあるかもしれません。
美白に力を入れていた時期よりも、今のほうが美白といわれるのは、なんだかな~と思ったりもします。
しかし、肌トラブルもおさまったし、いいかなと思っています。
とのことでした。
まとめ
一石二鳥だったなとおっしゃるAさん。
生活面の変化もあったのかもしれません。
10代のころはとにかく誰もがアクティブになりますから、こんがり肌が焼けてることが多いですよね。
それから10年ぐらいたつと、仕事がはじまってオフィスワークになり、メイクやUVケアがバッチリになって、焼けなくなるというのはあると思います。
スキンケアは、地道に効いてくるものなので、劇的な変化というのは起こりづらいです。
その上で、若い頃から美白に憧れた結果、毎日のケアを怠らなかったAさんが、30歳になって、いま美白というのは十分ありえるストーリーです。
今回の、皮膚科ですすめられた化粧品は、保湿を重視しています。
つまり、美白に大切だったのは低刺激なスキンケアと保湿だったわけです。
これからもぜひ、スキンケアを大切にしていきましょう!
アースケアからのアドバイス
美白化粧品を使い、かゆみや赤みなど、カブレ症状が出てしまったAさん。
美白ブームが起こったとき、誤ったイメージが定着してしまいました。
「肌が白くなる」
「日焼けをしにくい」
「シミがなくなる」
などで、多くの人がAさんのように、「美白化粧品を使えば、肌は白くなる」と思っていました。
美白成分の働きは、主に、メラニン色素の生成を阻害すること。
メラニン色素は、肌(角質層)のあちこちに点在しており、紫外線を浴びると黒くなります。
これは、紫外線の攻撃から、体内の細胞(DNAなど)を守るためです。
そんな働きをするメラニン色素を作らせないようにして、肌が黒くなるのを防ぐ目的で使われるのが美白化粧品。
つまり、美白化粧品を使って外に出て紫外線を浴びると、そのそばからメラニン色素の働きを阻害するということ。
これを聞けば、確かに今よりももっと肌が白くなるようにイメージできます。
でも、そううまくはいきません。
紫外線の悪影響から体を守ろうと、メラニン色素は一生懸命に働きます。
しかし、美白化粧品に阻害される。
この矛盾した状態を繰り返すことで、メラニン色素を生成する体の仕組みに変調をきたす人が出てきます。
美白成分「ロデノール」が配合された、カネボウの美白化粧品による白斑問題は、記憶に新しいのではないでしょうか。
「白くなったまま皮膚の色が戻らない」という白斑症状は、このメラニン色素生成が変調をきたした結果だと言われています。
このように、美白化粧品は効果があればあるほど、体の防御機能を損なうおそれがあるものです。
お肌が弱い人や紫外線に弱い人は、美白化粧品による肌トラブルが起こりえます。
Aさんの場合、この美白化粧品の作用によるカブレかどうかはわかりませんが、効果があるものには副作用があります。
美白化粧品などの「医薬部外品」は、この点を頭に置いて使用しましょう。
毎日のスキンケアには、保湿ができる基礎化粧品が一番だ、というのが当社の考えです。
刺激がなく、肌にうるおいをしっかりと保持できること。
これが毎日の肌に必要とされていることです。
うるおいのある肌は透明感があります。
Aさんが実感された通りですね^^
ぜひこのまま、肌のうるおい保持を優先し、スキンケアを行っていってくださいね。