今回のインタビューは、Yさん。
おばあちゃんから伝わる、びわの葉を煎じたスキンケア用品を使っています。
薬剤師でもあるYさんは、その科学的根拠を気にしつつも、おばあちゃんから伝わる民間療法的な意味合いで、びわの葉を煎じた化粧水を使っておられます。
〇インタビューした相手:Yさん(33歳)
おばあちゃんから伝わった手作り化粧水
まず、Yさんのスキンケアを聞いてもよろしいですか?
はい、私は、
- びわの葉を煎じた化粧水
- ワセリンやベビークリーム
でスキンケアしています。
ちょっと保湿効果が足りないので、肌荒れが気になるときに使っています。
子供も、親である私も同じものを使っていて、子供のあせかき、おむつかぶれ、かゆみ、肌荒れが気になるときに使っています。
とのことでした。
妊娠中にニキビができたときに、このビワ化粧水が役立ったそう。
どういう作り方をしているのですか?
びわの葉を4,5枚、軽く天日で干したものを煎じて、肌荒れの薬として使っています。
民間療法なのは理解済みで、本当にトラブルがひどくなったら医者にいっています。
化粧水のようにコットンで使用しています。
子供の頃から使っているので、もう30年にはなるでしょうか。
愛用しています。
軽い肌荒れには、保湿されるので効果を感じています。
九州の実家にビワの木があって、フルーツの実の種から育てた木です。
煎じて、冷蔵庫で冷やすとか?
民間療法であり、アルコールや防腐剤を使っていないので、ペットボトルの空き容器にいれて冷蔵庫で保存しています。
1ヶ月以内に使い切っています。
1ヶ月を超えたら破棄しています。
葉っぱは古そうなものを使っています。
それが祖母の作り方だったので、エビデンスがあるわけではないのですが…。
現在は関東住まいとのこと。頻繁に煎じているのですか?
結婚後、関東に越してきたので帰省時に持って帰ったり、夏場の肌荒れ時には送ってもらっています。
それで特にトラブルはなく・・・?
野性的な感じというか、生薬というか、独特のニオイは軽くします。
色は薄めの烏龍茶みたいです。
ニオイは乾く頃には気にならないのですが、色味は、白い服についたら取れにくいと感じています。
ポリフェノールなのかな…。
ふむふむ。科学と折り合いはつけているのですね。
美白効果があるわけではないですし、ひどくなったら病院にはいきます。
医師には報告していますが、何もいわれていません。
皮膚科の領域で使用するのは、あくまで民間療法なのはわかっているつもりです。
ビワの葉自体には。抗菌作用、抗炎症作用がありますが、水で煎じた場合にも効果が保てるのかというと、情報は見つかりませんでした。
参考:
漢方では使われているのですね!
まとめ
私もおばあちゃんから伝承されたら、使っていたかもしれません。
おばあちゃんとの結びつきや愛情表現で、コミュニケーションのひとつだった上、スキンケアは学校で習うわけでもなく、人によって本当にさまざまなので。
ただ、その上で、いまはスキンケアの勉強をしているので、スキンケアで考えると、ちょっと懸念があるなとは思います。
アースケアからのアドバイス
薬剤師として働きながら、民間療法も大切にされているYさん。
薬とのバランスをうまくとって、きっと生活習慣なども大切にされていらっしゃるのだろうなと思います。
「ワセリン」や「クリーム」だけでは、水分補給ができません。
正しい保湿は、水分・油分・保湿成分のすべてを与えて、維持させることです。
ですから、水分も油分もきちんと補給されていることはとてもいいことだと思います。
肌の調子に合わせて、うまく使いこなしてくださいね。
2点だけお気をつけいただきたいことがあります。
1点は、傷などがあるケガ部分への、びわの葉を煎じた化粧水の使用です。
自然のものを使うと、どうしても不純物が混ざります。
不純物は、アレルギーを起こす可能性がありますので、傷がある部分には避けたほうがいいです。
そしてもう1点が、使用前のパッチテストです。
自然のものですから、気候などにより、葉っぱは少しずつ異なります。
葉っぱを収穫した年によって、化粧水も少しずつ違うものができあがっている可能性があります。
「今年のは大丈夫だけど、去年のは使えない」ということも起こりえます。
ですから、とくにお子さまには、新しいものを使う前にパッチテストをされることをおすすめします。
【パッチテストの方法】
- 二の腕の内側に化粧品を塗り、約24時間後にテスト部位を確かめてください。
- 問題なければ、さらに塗布し24時間後に観察してください。 テスト部位に何の異常もなければ、安心してお使いいただけます。
テスト中、および2回目の観察時において ・発疹 ・発赤 ・かゆみ ・水泡 などの異常を感じたら、すぐにテストを中止し、洗い流してください。
異常があった場合は、皮膚科専門医の診療を受けてください。 女性は特に、ホルモンバランスなどもありますので、テスト後1週間ほどたった後に再度パッチテストをされるとさらに安心です。