今回のインタビューは、「自分はスキンケアをしなくても、同世代よりは肌がキレイなんだ」と思っていた方の思いが、40代半ばになって打ち砕かれた話です。
○インタビューした相手 Mさん55歳
スキンケアをほとんどしなかった
寝る前にメイクを落とすぐらいしかしていませんでした。
特に気を使わず、最低限のケアしかしてなくて。
それでも、同世代の友人・知人と比べると、肌はきれいな方かもしれない。
心密かにそう思っていたんです。
40代前半までは。うぬぼれていたんです
とMさんは自分のスキンケアに対しての考え方について語ってくれました。
”うぬぼれ”とMさんはいいますが、自分が人より肌がキレイだと思うのは、よほど肌荒れしていない限りは、あり得ることではないでしょうか。
これを書いている私、名もなきライターも、30代ぐらいまでは同じように考えていました。
若いうちは肌も丈夫ですし。
しかし、年齢とともに…
Mさんは、年齢を重ねて肝斑(かんぱん)が出てきたといいます。
右頬の上に、髪の生え際の近いところに、1センチぐらいの薄いシミが浮き上がっていたのです。
誰しもがショックを受ける瞬間ですよね。
私、髪を自分で染めているんです。
だから、ヘアマニキュアをお風呂でして、髪を染めているので、最初はヘアマニキュアが肌についているのかなって思ったぐらいです。
つまり、信じられなかったのですね?
そうなんです。
コットンにリムーバーをたっぷりつけて、ゴシゴシこすってみました。
どれだけがんばっても、消えないんです。
だから「これはシミなんだ・・・」って打ちひしがれた気分になりました。
最初にシミを見つけたとき。肝斑ができてしまったとき。誰しもショックですよね。
Mさんは、そのシミにどう向き合ったのでしょうか?
肝斑に向き合うようになったきっかけ
でも、肝斑のシミは、ちょうど髪の毛ですっぽり隠れる位置だったといいます。
「何かしたほうがいいかな?」と思いながらも、そのままにしていました。
とのこと。
それから2ヶ月後、Mさんは気分転換に美容院にいきました。
カット&ヘアマニキュアをしてもらって、気持ちよくすごしていたところ・・・最後の仕上げのブロー。そこで、突然美容師さんの手が止まったといいます。
ごめんなさい、肌にマニキュアをつけてしまいました。今、取りますね!
と。
それが、例の肝斑であることはいうまでもありません。私が、「実はそれシミで…」とうつむき加減に告白すると、美容師さんは気まずそうで…。
とても気まずい時間が流れたといいます。
美白に目覚めた
しかし、Mさんは、この出来事をきっかけに前向きに目覚めます。
少しお高めの美白美容液を購入し、化粧水もホワイトニング効果のあるものにチェンジ。
いまでは念入りに美白ケアを行っています。
ただ、右頬の例のシミは、
ちょっと薄くなったかな?
という気休め程度。
しかし、現在55歳で、新しいシミが出現していないため、予防という面では効果があったのではないか、と語ってくれたMさんです。
シミはできてからでは遅い!予防が大切!ということを、この年齢になってたどり着いた結論だというMさんでした。
まとめ
ちょっと紫外線対策を怠っていたのかな?という気がしますね。
私もそうだったので、共感します。
面倒がらずにケアが必要。
シミに限ったことではなく、肌が丈夫だと思っていても、日々の保湿や日焼け止め対策は若いうちからするべきですね。
アースケアからのアドバイス
”シミ”が物理的な刺激や紫外線ダメージによってできるのに対して、”肝斑”は内因性の問題によりできるとされ、とくに女性ホルモンの影響によるといわれています。
そして、左右対称に現れるのが特徴です。
Mさんのシミが右頬だけにあるならば、肝斑ではなく、通常のシミであるかもしれません。
シミは、肌の生まれ変わりが行われる深部で、メラノサイトが一生懸命にメラニン色素を作りだすことから起こります。
何もなければ、メラニン色素は肌のターンオーバーによって体外に排出されて、なくなります。
しかし、シミとしてそこにずっとあるならば、メラノサイトが作ることを止めず、メラニン色素をずっと作り出しているのです。
なぜそうするのか? それは、「何らかのダメージを受けているから」です。
メラノサイトは、ダメージから体を守るために、メラニン色素を作り続けています。
つまり、シミは、肌が「必要だ」と考えたために、できているのです。
では、どんなときや、どんなダメージを受けているとシミはできやすいのか?
たとえば、
- 体調が悪いときや生理中、いつもの化粧品がしみるなど、肌や心身が過敏になっているとき
- 紫外線を浴び続けたとき
- 火傷をしたり、湿疹ができた肌のあと
- 引っ掻いたり、ポリポリ掻くことをよくしている
- 顔を拭くときに、ゴシゴシこすっている
- 美顔器やブラシ、タオルなど皮膚よりも硬いもので肌をこすっている
- 髪をくくるときにひっぱっている
- 肌が乾燥していて、バリア機能が弱まっているとき
などです。
Mさんの場合、シミができた場所が髪の生え際ですっぽり隠れる位置ならば、紫外線ダメージよりも、物理的な刺激を疑ったほうがよさそうです。
肌の扱い方は、”クセ”のようなもので、自分では気づかないことが多くあります。
物理的な刺激は、紫外線同様、肝斑の色も、シミの色も、濃くすることにつながりますので、化粧品でのケア以外のシミ対策にもぜひ目を向けてみてくださいね。
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