今回のインタビューは、ドラッグストアのコスメコーナー勤務の方のお話です。
つまり、普通よりは基礎化粧品や美に関心が高く、お詳しい方となります。
Nさんは、ドラッグストアに勤務していたとき、90代で驚くほど美肌の方がやってこられ、衝撃を受けて追いかけて話を聞いたそうです。
そこで飛び出した、90代の美肌の秘訣とは・・・?
○インタビューした相手:Nさん(30代)
90代美肌のおばあちゃん、素敵な年の重ね方
Nさんは数年前、ドラッグストアでコスメコーナーを担当していました。
そこにはいろいろなお客様が来られます。コスメに月5~6万円かけているのに、肌があまりプルプルじゃない方も。
生まれつきや環境もあるとはいえ、不公平だなーって思っていたNさんでした。
そこに、90代でとんでもなく美肌の方が来られたんです。
背骨も曲がってなくて、老い方がとても自然で…。
髪も不自然に染めておらず、ナチュラルな白髪でとてもお似合いだったんです。
そして何より、ほんとうにキレイで輝くような肌でした。
といいます。
90代でドラッグストアに来られてスキンケアにご興味を持たれる時点で、かなりモダンですね
Nさんは思わず追いかけて聞いてしまいました。
すみません!どんなスキンケアをしているのですか?
どんなケアをしたら、そんなおきれいな肌で年齢を重ねられるのですか?
と。
洗顔石鹸と馬油で、シンプルスキンケア
そして教えてもらったこと。
「洗顔石鹸で洗ったあとは、馬油よ」っていうんです。
ドラッグストアには、もうひとり90代の美肌の方が来られたんですけど、その方も偶然、同じことをおっしゃっていました。
お二人とも馬油だったんです。
Nさん。実は軽いアトピーがあり、スキンケアのことはほんとうにたくさん調べてきたそうです。
たくさん使えばいいというわけじゃなく、
なんだかんだでシンプルなスキンケアがいいんだなって。
と実感したそうです。
90代おばあちゃんから教わったシンプルスキンケアの極意
シンプルなスキンケアってどういうことかというと、たとえば、化粧水、美容液、クリームとか、全部使ってる方って、そのケア全体を進めるのに、肌をこすりすぎてるところがあるんじゃないかなって思いました。
仮説ですけど、油分過剰になって余計に肌が荒れるんじゃないかなって。
過剰、こする刺激。肌を厚くしたり、ごわついたり。それがくすみになり、それを取るためにピーリングし、またこするの悪循環。
馬油の化粧品は”真皮”それとも”角質層”・・・?
馬油は表皮止まりじゃなく、真皮に届くことかなって深部からふっくらと水分を満たしてくれて、深部に到達してくれるかどうか。
とNさんはいいます。
粒子が細かいのかな。
それと馬油はなんだかんだで動物性だから、同じ生き物同士で肌が抵抗なく受け入れてくれるのかなと想像することも…。
90代のお婆さま二人は、化粧水代わりに深部に到達した馬油が、油分でフタしてきちんとしたスキンケアになってるのかなと思ったそうです。
90代おばあちゃんが美肌を保つ秘訣
それに加えて、夏場の洗顔後は冷水で肌を引き締めるということもいわれていました。
暑いと汗で毛穴が広がるし、美容成分での刺激ではなく、冷感で刺激を与えるっていうのが、昔の人っぽいなと思います。
と語ります。
ドラッグストアに来られていた50代の方より、90代の方のほうが美肌だったのは、50代のお客様は閉経も関係しているのかなとは思いますとのこと。
50代はホルモンバランスが乱れやすい年代ですからね。
それを差し引いても、肌ケアは過剰なほどよくないという結論に達しました。吟味して選ぶように。
ただ、私個人の考えでいうと、ノーケアは良くないなって思います。
その90代の方々も、ドラッグストアに来られるぐらいだから美意識は高くてらっしゃいます。
同じ年齢の祖母と比べて、90代なのでシワはそれ相応にあるんですけど、白さと透明感。うるおい方。思わずお声がけするレベルだったんです。
ドラッグストアコスメ担当が考える、自分にあったスキンケアは。。。
結局、いろいろ試して自分にあう方法を見つけるしかないのかなって。肌質を見極めて、自分に合う方法に自分でたどりつくしかないと思っています。
まとめ
今回は、馬油という話がでましたが、この本質の本質は「真皮に到達してうるおいで満たす」というところだと思います。
これはよくある誤解で、真皮には化粧品は到達しないんですね。
あくまで角質層を潤わせてくれます。
実は、天然が安全だと思われがちですが、実はそうではないケースも。不純物が混じるからです。
化学式で見たら、同じで、馬油はイメージで売っているところがあります。
精力剤もほぼイメージ。
動物の交尾がながいとか、子沢山、血流を良くするなど、バイアグラとかも、イメージが強いです。
今回の90代の方は、生まれつき肌がきれいな人もいるという話かなと感じました。
ご自身の肌が弱ってるのに、単純に肌が丈夫なひとの真似をしているケースもありますよね。
そういう人のスキンケアを真似するのは、自分とは合わない可能性があります。
今度その方に会われたなら、昔から肌荒れしてなかったか、聞いてみてはいかがでしょうか。
何もしてないのであれば、それは肌が丈夫だったということで、そうなると、真似てはいけないことになってしまいます。
肌が丈夫な人のスキンケアだからですね。
自分と似た肌荒れをした人の克服話を聞くのがいちばん最適解をもたらしてくれます。
アースケアからのアドバイス
「思わず追いかけたくなる美肌」は理想的ですね!
スキンケアは馬油だけ、というケアは、確かに年齢層によっては適したケアだと言えます。
この図をご覧ください。
肌のうるおいを保ってくれる皮脂の分泌は、20代から減っていき、40代からは顕著に少なくなります。
こうして分泌量が減った肌に対して、皮脂の代わりとなる油分や保湿成分でケアをしてあげることは、うるおい保持に効果的です。
ただ気を付けていただきたいのは、「真皮まで到達する」「肌の奥まで届く」などを謳った化粧品です。
肌は本来、バリア機能である角質層よりも下層へは、化粧品を浸透させません。
それを無理やり浸透させるということは、肌の機能を損なわせることになります。
また、角質層より下層には、血管などがあり、化粧品が浸透してしまったら、どんな肌トラブルや健康被害が起こるかわかりません。
そんな事態を避けるために、化粧品は角質層までしか浸透しないものを選ぶことが大切です。
年齢だけで肌状態が区別されるわけではありませんが、年を重ねると肌の状態は変わっていきます。
ご自身の肌を観察し、何が足りないのか、何が多いのか、をチェックして、バランスを整えていると、いい年齢の重ね方ができそうですね。
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