今回のインタビューは、衝撃的な話です。
もうタイトルでバレてしまっていますが、ナメクジやカタツムリのヌルヌルを美容成分に・・・!?という話です。
しかし、なぜそんなことに?
節約や自然派にしても程度がありますね。
誰がどういう成り行きで、そんな事態に発展したのでしょうか。
○インタビューした相手 Nさん(41歳)女性
肌荒れがひどかった小学生の頃
Nさんは現在41歳。
いまから30年前、子供の頃は非常に肌荒れがひどかったと回顧します。
私が小学校低学年の頃、肌荒れが本当にひどかったんです。
とくにほっぺたの部分。アトピーとは違うのですが、とにかく荒れやすい肌でした。
母が薬用クリームを塗ってくれていたのですが、なかなか良くなりませんでした。
ある日、祖母の家に遊びにいったところ、ガサガサになった私の肌を見て、「いい薬を作っておくから、明日塗ってあげるね」とのこと。
ヌルヌルクリーム、意外と効果あり!?
翌朝、祖母がタッパーから何か出してガーゼに包み、団子状にして私のそばに来たんです。
祖母は「綺麗になるよ」といっていました。
肌にグリグリと“それ”を塗りつけたんです。
ひんやりヌルヌルで…気持ちよくて。
肌が綺麗になりそうでうっとりしていました。
数分後。顔を洗いに行くよう言われ、そのヌルヌルを洗い流し…。
Nさんは洗顔後にツルツルになった気がして、とってもテンションがあがったといいます。
それからというもの、祖母の家にいくたび、ヌルヌルクリームを塗ってもらうのがお決まりになったNさんでした。
ナメクジを探す祖母
そしてある日の事、おばあちゃんが庭でウロウロされていたとのこと。
何をしているのか聞いてみたところ、
「ナメクジを探している」
「どうして?」
「内緒」
という会話を交わしたのを覚えているNさん。
何も考えずテレビをみていると、おばあちゃんはタッパーに何かをいれ、塩をふりかけて、冷蔵庫にしまっていました。
そのタッパーは、いつもNさん用のクリームを入れているタッパーだったのです。
なぜナメクジだったのか?
なぜおばあちゃんはナメクジだったのでしょうか?
それがナメクジの粘液にはコラーゲンやエラスチンがたっぷり含まれていて、肌のハリを良くするのと、コンドロイチンという肌の弾力を保つ成分や、ビタミンA、C、Eが含まれているらしく…肌にいいという一面はあったようです。
実際、母も、昔は祖母にこの手作りクリームを塗ってもらっていたそうです。
しかし、お手製は不純物も入るし、何かと怖いですね。庭で調達というのも、、、昔の人ならではという感じです。
おばあちゃんが「内緒」といったのは、はやり女の子には嫌がられると思ったのでしょうか?
はい、それはあると思います。
特に殺菌をしているわけでもありませんし。
怖くてタッパーは開けられませんでした。
ナメクジがうごめいていると思うと、恐ろしくて。
肌は綺麗だった祖母と母
これは今から30年前の話ですから、強引にいいように解釈すると、昔の人の知恵といいますか、昔ならではの自然との付き合い方?だったような気もします。
実際、おばあちゃんと、その自作クリームを塗ってもらっていた母親は、しわはあるもののピカピカした肌だった、とNさんは振り返ります。
年齢より若く見られており、美肌には違いないとのこと。
もうおばあちゃんは亡くなられていますが、この話を聞くに当たって、その他のいろいろな思い出が蘇り、大変有意義だったと語ってくれました。
まとめ
ちょっと怖いですが、なんとなく肌にいい気がしますね。
げんをかついでいる感覚とでもいうのでしょうか。
昆布エキスみたいに、ぬるぬるしたものが、体にいい感じがするという。。。が、自然物はやめておきましょう。
とくに、肌荒れで傷ついているお肌には、逆に危ない。
日本にはこうした謎の民間療法がある。
いまの時代にあえてカタツムリをする必要はないかなと感じます。
アレルギーを持っている可能性もありますから怖いです!
ちゃんと化粧品を使いましょう。
アースケアからのアドバイス
「かたつむりクリーム」は2011年頃からじわじわと流行したので、ご存じの方も多いかもしれません。
ヌルヌルとした粘性がタンパク質で、かつ、抗酸化作用もあるといわれ、エイジングケアとして人気が出たようです。
アースケアとしては、「わざわざ寄生虫や細菌を持ったカタツムリやナメクジを使うことはないな」と考えております。
わずかながらの保湿や抗酸化作用を得るために、皮膚のトラブルを起こしやすい生き物を使わなくても、ほかにもたくさん安全性の高い成分はあります。
また、ひとつ心配なのは、タンパク質成分の化粧品使用に関してです。
2010年に加水分解コムギを含有する石けんを使用したことで小麦アレルギーを発症した事例が多数ありました。
石けんで洗顔を行ったことで、多くは顔面の皮膚障害、さらには呼吸困難・意識不明になる、などのアナフィラキシーショックを起こす重篤な症例もありました。
あまりにも潜在的な危険性が大きいことから、厚生労働省は「小麦加水分解物を含有する医薬部外品・化粧品による全身性アレルギーの発症について」の通知が出され、さまざまな安全性の検証が行われました。
今のところ、タンパク加水分解物のすべてがアレルギーを発症させるわけではないことは確認されています。
しかし、タンパク質成分の化粧品使用は、こうしたアレルギーを発症させる潜在的な危険があることは否定できません。
アレルギーがあるなしに関わらず、注意が必要な成分だと言えます。